新型コロナウイルスの感染拡大で、医療機関にも深刻な影響が出ています。
中でもマスクやガウン、手袋といった感染防護具の不足が深刻で、その影響は日に日に大きくなってきました。
私が働いている職場でも十分な感染防護具を備蓄できていないのが現状です。
医療従事者が感染症の患者さんを看護する上で、自分の身を確実に守ることができないのは本当に怖いことです。
現場の看護師からも不安の声がたくさん上がっています。
看護師辞めたい。コロナのせいでみんな疲弊してる。マスクも2日に1枚。みんな洗って使ってる。私たちの命は守ってくれないかな?
— chi----ka@看護師5年目 (@chikuwa02476317) April 10, 2020
娘は看護師です。感染症指定医療機関で働いています。現在妊娠7ヶ月です。1日1枚マスクが支給されていましたが今日、病院からの通達でマスクは一週間に1枚の支給になったそうです。産休まであと2ヶ月。コロナウイルスに感染しませんようにと毎日祈るばかりです。早くマスク不足が解消しますように。
— とも☆ (@yuzutomo_ksk) April 7, 2020
この記事では、コロナウイルスの拡大によって深刻な影響が出ている実態やアンケートの結果など現場のリアルな声を紹介します。
物資に余裕のある医療関係者様へお願い
マスクや手袋、ガウンなどを購入したくてもなかなか手に入れることができません。
感染防護具が十分に無い状態で、業務を強いられている看護師が大勢います。
もし、物資に余裕がある方や医療機関様がありましたら、あたたかいご支援をお願いいたします。
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【コロナウイルス感染拡大中】医療現場のリアルな実態
コロナウイルスの拡大によって、医療機関には様々な影響が出ています。
過酷な医療現場の「今」を紹介していきます。
マスクに使用制限がある
#スッキリコロナ
感染症病棟担当の看護師です。
病院はマスク不足で医師は1週間に1回の交換、看護師は各勤務1回の交換になってます。なぜ一般人にマスクが渡って感染リスクの高い看護師や医師など医療者に渡されないのか。むしろマスクを交換しない事で感染が広まるリスクがあると思いますが。— 結 (@yuuuu_channu) April 8, 2020
看護師の仕事をしています。病院のマスク不足が切迫していて、今週から一人1週間3枚のマスクとなりました。
これで良いのか?コロナ以外にも病院は感染リスクが高いし、医療関係者の健康を守ることを優先しなくて本当に大丈夫なの?#とくだねコロナSOS— saaachismile (@saaachismile) April 14, 2020
マスクが本当に足りません。
今までは自由にマスクをもらい、午前午後で付け替えたり好きに交換することができていました。
それが今では1日1枚の配給制です。
今は1日1枚で保てていますが、在庫が減ってくれば2・3日に1枚、1週間に1枚…という風になってくるでしょう。
現在すでにマスクの使用に制限がある医療機関は大変多いです。
コロナウイルス疑いの患者さんが入院していたり、感染症患者を多くみている医療現場でのマスク不足は本当に深刻な問題です。
手袋やガウンなどの物資も不足している
足りていないのはマスクだけではありません。
ガウンや手袋などの感染防護具も不足しています。
友人の職場では、使い捨てのエプロンが十分に無いためにごみ袋使っているという話を聞きました。
必要最低限の感染防御すらもまともにできていないのです。
医療従事者にも大切な家族がいます。
自分自身も感染したくありませんし、自分が感染源となって家族にうつしてしまうかもしれない恐怖も感じています。
そうならないためにも自分の身をしっかり守って安心して看護業務ができるようになってほしいです。
圧倒的にマンパワーが足りない
物資と同じくらい現場は人も足りていません。
ベッドや医療資材の不足で病院がその機能を果たせなくなってきている。
救えるはずの命が救えない。
目の前で急患を断らなければいけない。
この状況はかなり辛い。
長期戦になれば医療者のメンタルが崩壊し、そこから医療崩壊が起きる可能性が高い。
職場が今までになくピリピリしている。
— JO/救命救急看護師😎 (@KuntaJo) April 13, 2020
特に新型コロナウイルス感染症の患者のケアには通常よりも手厚いケアが必要となります。
コロナ対応の看護師に人員を割くことになり、他の患者さんのケアや対応に当たる看護師が不足になってしまうのです。
つまり、通常よりも看護師の人数が多く必要になるため、圧倒的にマンパワーも不足しているのです。
患者さんの安全を守るためにも看護師の人数はとても大事です。
また、コロナの患者さんを受け持つあるいは、コロナ疑いの患者さんをみるというのは精神的なストレスや疲労感もすごく大きいです。
日本看護協会が国へ要望書を提出
このような医療現場の深刻な状況を受け、3月30日に日本看護協会は厚生労働省や内閣府へ要望書を提出しました。
こちらは4月3日に開いた記者会見の様子です。
この要望書で訴えていたことは3つ。
- 看護師が足りない
- 感染防護具が足りない
- 訪問看護に事務手続きの簡略化
1日も早くこの事態が解消されるような対策を実行してほしいと思います。
【アンケート】マスクやゴム手袋などの物資に余裕がある医療機関はあるの?
先日twitterでアンケートをさせていただきました。
職場のマスクやガウン、手袋などの物品は足りていますか?
こんな現状だから本当に物が無くて苦しんでいる所へ、お裾分け(振り分け)とかできたらいいのになぁと思っているのですが…(´;ω;`)
みんなで協力してこの事態を何とか乗り切りたいです🙏— すい@7年目ナースブロガー (@sui1234555) April 12, 2020
物資が足りていないところが圧倒的に多いですが、多少余裕があるという所もあるようです。
マスクなどの物資に余裕のある方、医療機関のみなさまへ
もし、物資に余裕のある方や医療機関がありましたら、今感染防護具が無くて辛い思いをしている医療機関へお裾分けをお願いできないでしょうか?
国や著名人の方の寄付などの支援の話も出ていますが、「今日明日でもう物資が無い」「何とか使いまわしてやっている」そんな所がたくさんあります。
そこで当ブログでは、個人や医療機関の方からの「医療現場にマスクやグローブ、ガウンなどの医療用具」を寄付(または販売)してくださる方と医療用具が不足している医療機関とを繋ぐ取り組みを行なっています。
詳しくはこちらの専用ページからよろしくお願いいたします。
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まとめ:一丸となってコロナの危機を乗り越えたい
人も物資も不足している異常事態。
最前線で働いている看護師も、そうではない看護師も、みんなで一丸となってこの危機的状況を乗り越えていきたいと思っています。
今自分にできることをやっていきましょう。
でも現状が辛い・しんどいと悩んでいる人はでも絶対に無理しないで下さい。
こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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