日勤業務に慣れた頃に始まるのが、夜勤!
早い病院では日勤業務が1か月終わると、もう夜勤デビューという所もありますね。
私のいた病院は比較的ゆっくりペースの教育プランだったので、初めての夜勤は3か月後でした。
夜勤デビューが近づいてくると不安と緊張でいっぱいになりますよね。
今日から夜勤独り立ち、不安だらけ
今日の遅出パートナー最悪:(;゙゚'ω゚'):— みーちゃん (@miho71835) 2019年4月2日
今日初めての夜勤だ 不安でしかない m(_ _)m
— (( ✩ ま ゆ り ん ✩ )) (@mayurin__Oo) 2019年4月7日
私も夜勤デビューが怖くて仕方ありませんでした。
夜勤はスタッフも少ない上に、1人でチーム全員の患者を受け待たなければいけないので、日勤と比較すると、より優先順位と時間配分が重要になってきます。
これから夜勤デビューする新人看護師さんが、少しでも良いスタートが切れるように、事前に準備しておいた方が良い事や、心構えを紹介したいと思います。
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私が初めての夜勤前に行った事前準備
夜勤の不安を軽減させる為に、夜勤当日までにやっておくべき事前準備を紹介します。
実際に私が新人の頃、夜勤デビュー前にプリセプターと行った準備です!
事前に夜勤の流れを確認しておく
診療科や病棟ごとの決まりによって、夜勤の流れや夜間のイベントは異なってきます
病院によって夜勤の業務マニュアルが作成されていると思いますので、まずは夜勤業務のスケジュールを確認しましょう。
私がいた病院では夜勤業務スケジュールはタイムスケジュールでやるべき事が書かれていました。
私がいた病院の夜勤スケジュール一例(内科病棟)
時間 | 仕事内容【メンバー】 |
16:30 | 日勤者から申し送り |
17:00 | ラウンド開始(挨拶回り、検温) |
17:45 | 血糖測定、食前薬の内服 |
18:00 | 夕食配膳、食事介助、配薬 |
19:00 | 検温(状態観察や処置) |
22:00 | 消灯、眠前薬の内服 |
23:00 | ラウンド、夜間の記録・コストの入力 |
1:00 | 2時間ずつラウンド、交代で2時間仮眠 |
6:00 | 検温(状態観察や処置)、廃液チェックと締め |
7:45 | 血糖測定、食前薬の内服 |
8:00 | 朝食配膳、食事介助、配薬 |
8:30 | 日勤者へ申し送り、看護記録、コストの入力 |
これをもらって「ふーん」で終わってはいけません!
夜勤業務マニュアルには最低限の業務内容しか書かれていない場合があります。
私がいた病院の夜勤業務マニュアルはも最低限の夜勤の流れが分かる程度。
この他にも、点滴管理やおむつ交換、体位変換、モニターチェック等やる事はたくさんあります。
まずは夜勤の流れを把握しましょう!
緊急入院や夜間のみのイベントを確認しておく
夜勤は看護師が少なくバタバタしているので、緊急入院の取り方や緊急オペの対応の仕方等は、日勤業務で事前に体験しておくか、教えてもらっておくと、夜勤での緊急時に慌てずに対応出来ます。
私がいた病棟は夜間の緊急入院が多い病棟だったので、夜勤中に緊急入院があっても対応できるよう、日勤のうちに緊急入院を取らせてもらってから夜勤に臨みました。
また日勤業務中はやらない夜間のみのイベントも事前に聞いておいた方が良いです。
廃液カウントや尿測チェックの仕方、眠前の対応等、夜間にやるべき事がある時は、内容や方法をしっかり確認しておきましょう。
また、昼間は普通でも、夜になると不穏やせん妄になる患者さんもいます。
そういった人たちに先輩看護師が、どのように接しているのか、どんな対応をしているのかも確認しおくと良いですよ。
独り立ちまでのスケジュールを確認する
夜勤デビューしてから、独り立ちするまでのスケジュールも確認しておく事が必要です。
私の場合は3回プリセプターや先輩看護師と一緒に夜勤見習いをしてから、4回目で独り立ちをするスケジュールでした。
1回目 | 受け持ち患者数名 |
2回目 | チーム半分の患者を受け持つ |
3回目 | チーム全員の患者を受け持ち、独り立ちの練習 |
4回目 | 独り立ち! |
夜勤デビューしてから何回かはプリセプターや先輩看護師と一緒に夜勤に慣れるよう練習していきますが、その回数やペースは病院や病棟ごとに異なってきます。
数回の夜勤見習いはあっという間に終わってしまうので、「先輩看護師がいるから大丈夫」という事ではなく、見習いであっても自分が主体となって動くように意識した方が良いです!
先輩看護師と一緒に夜勤をするのは数回しかありませんので、独り立ちまでに不安な事や分からない事はその都度確認しておきましょう。
また先輩看護師の夜勤での動き方や患者対応の仕方は観察しておくといいですよ。
急変時の対応を確認する
夜勤業務は日勤よりも少ない人数で、病棟全体の患者を看護しなければいけません。
そんな中でも、患者が急変した場合の緊急時は迅速で的確な対応が求められます。
夜勤始まりから患者さん急変し、落ちついた所で検温に行ったおじいちゃんの部屋でちょうど山Pがアーチェリー「山P見せて!」と山Pをおじいちゃんと拝んで幸せになった所で、また急変そこから1時間、心マ…
撃沈して、朝を迎えました— sana (@sana08736525) 2019年4月7日
一睡もしないで走り回った夜勤久しぶり。急変、、、リポビタンD2本飲んだよ!なんで?笑
— ゆゆゆうあ (@yuyuyuau) 2019年4月7日
夜勤での急変は仮眠を取る暇も無いくらい忙しくなる事もあります。
その為にも夜勤デビュー前の早い段階から、緊急時の対応について確認しておきましょう。
- 例えば、
- 救急カートに入っている薬剤や物品を把握しておく
- アンビューバック、人工呼吸器の使用方法
- ドクターコールの方法
- 急変時のスタッフの分担
などは事前に把握しておくといいでしょう。
患者さんの急変はそれほど多くはありませんが、自分がいつ急変に当たるか分かりません。
実際に初めて急変に当たった時は、事前に確認していたことも出来ず、全然動けなかった…という事もあります。
私もそうでした。
でも、事前に急変時の知識や対応方法を全く知らないで急変に当たるのと、知っていたけどうまく動けなかった、では雲泥の差があります。
どう対応したらいいのか知っておく事は、看護師として重要な事です。
夜勤中はスタッフも急変対応に忙しく、その時は教えている暇が無いかもしれませんので、夜勤デビュー前に必ず確認しておきましょう。
初めての夜勤前に大切な3つの心構え
夜勤デビューが近づいてくると不安でいっぱいになりますよね。
そこで、初めての夜勤前に大切な心構えを3つ紹介します。
日勤の業務で不安な事は夜勤開始前に解決しておく
夜勤は日勤に比べ、圧倒的にスタッフの人数が少ないです。
その上やるべき業務が多い為、日勤の様に手取り足取り、丁寧に指導する余裕がありません。
なので、日勤の業務内容で疑問に思った事や手技など、不安な事は夜勤デビュー前に解決しておきましょう。
知識や技術の復習はもちろんですが、先輩看護師に聞きたい事もどんどん聞いておくことが重要です。
まだ自分1人で行う事が出来ない処置や検査などは、日勤のうちにやっておくと良いですよ。
例えば、「喀痰吸引や採血、ルート確保等の手技もまだ1人で行うのが不安…」という場合は日勤で行えるように先輩看護師に相談してみましょう。
1人で出来る看護技術が少しでも増えるだけで、夜勤の不安は軽減されますよ。
実際の動きをイメトレする
夜勤業務マニュアルや、先輩看護師から夜勤の流れを聞いて把握したら、自分はどう動くかをイメトレしましょう!
時間配分の方法や、優先順位…などをイメージしてみて下さい。
私も夜勤デビュー前に何度も夜勤の流れや夜間でやる事を確認し、実際の動きをイメトレしました。
また、緊急入院や急変があった場合を想定して考えるのもいいですね。
主体的な行動を意識する
夜勤の独り立ちまで、何回かは先輩看護師がフォローに入ってくれます。
しかし、先輩看護師に頼り過ぎてしまうと、いざ今日から夜勤の独り立ちとなった時に、自分で考えて動く事が出来ません。
先輩看護師が付いている段階の時から、自分だったらどう動くか、こんな時はどうするべきか…と、考えながら行動するようにしましょう。
また報告、連絡、相談は日勤と同様に怠らないようにして下さいね。
新人看護師が初めての夜勤前に気を付ける事
初めての夜勤が始まる前に気を付けておいた方が良い事を紹介します。
体調を万全に整えておく
夜勤は本当に長いです。
体力も精神力も相当必要な業務です。
夜勤デビュー前は緊張と不安がいっぱいで、全然寝れなかった!という事が無い様に、しっかり睡眠を取ってから臨んでください!
夜勤前に体調を崩すと、身体的にも辛くなるので、体調を万全に整えておく事が大切です。
休憩中は少しでも仮眠を取る
仮眠時に、しっかり眠れるかを心配に思っている新人看護師さんも、多いのではないでしょうか?
初めての夜勤では「緊張して仮眠が出来なかった」とよく聞きますが、私はしっかり寝ることが出来ました!
1~2時間の仮眠でも、寝る事で、体を休める事が出来るのでとても大切!
夜勤中に60分の睡眠をとると、夜勤前に180分以上の睡眠をとるのと同等に夜勤後の疲労抑制効果を持つことが示されています。
引用:日本看護協会
寝過ごすかもしれないからと不安に思わず、仮眠はしっかり取った方が良いです。
仮眠が取れるように睡眠グッツを持っていくのも良いですね。
まとめ 初めての夜勤前にこれだけは事前に気を付けて欲しい事
- 日勤業務で不安に思っている事は夜勤デビュー前に解決しておく!
- 夜勤の流れや、実際の動きを整理してイメトレ!
- 主体性を持って積極的に動く!
- 体調を整えておく
初めての夜勤が近づいて来ると不安と緊張でいっぱいになるかと思います。
気になる事や不安な事、聞きたい事は事前に確認して、不安要素を減らしてから当日に臨みましょう!
少しでも事前に準備しておく事で不安が軽減でき、余裕を持って夜勤がスタート出来るはずです。
スムーズな夜勤デビューが出来ますように。
もし、仕事が「辛い」と感じた時はこの記事も参考にして下さいね。
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