新人看護師Sさんからお悩み相談のメッセージを頂きました。
どの仕事にも「責任」はありますが、中でも看護師は「命」を預かる仕事のため他の仕事に比べて、特に責任が重い仕事と感じますよね。
Sさんも「看護師の仕事は責任が重い」と悩んでいました。
特に新人看護師さんは、仕事の責任が重くて耐えられないと悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか?
なんか最近 看護師ってゆう
仕事が怖くてたまんない。命と隣り合わせだから
責任が大きすぎる自分の取る行動1つ1つが
人の命にダイレクトにつながるから
なおさら。他の仕事してる人は
その責任を感じなくて済むから
羨ましいと思った介護や看護、医療系って重い
— ま あ や ❤︎❤︎ (@xx_maa2) February 1, 2017
この記事では責任が重くて耐えられない…と悩むSさんへ、私が回答した3つのアドバイスと責任の重さとの向き合い方についてを紹介します。
同様の悩みを抱えている新人看護師さんと悩みを共有できればと思います。
(記事掲載について、本人の了承は得ています)
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【相談内容】 仕事の責任が重く、看護師を辞めたい
相談内容
今年看護師1年目です。
辞めたいと思うのは、看護師は責任が重い仕事だと感じるからです。
業務が忙しく自分が安全で正確に業務をこなしている自信が無い事。
また受け持つ患者の重症度が上がって来て自信がありません。
看護師辞めたいです。
Sさんの様に仕事の責任の重さに耐えられないと思っている人もいるのではないでしょうか?
看護師を7年経験していても、命に関わる仕事をしている責任の重さは常にあります。
でも、「責任が重いって分かっているからこそ、看護師を続けて欲しい」と思い3つの事をお伝えさせて頂きました。
これらを伝えた後、Sさんからは今後の目標や前向きな発言も聞く事ができました。
同じように悩んでいる人の前を向くキッカケになれれば嬉しいです。
「看護師の責任が重い」悩みに私がお伝えした3つの事
私からSさんへお伝えした3つの事は、
- 看護師の責任の重さを実感できるのは良い事
- 責任が重いのは悪い事だけではない
- 看護師は専門職である自覚を持つ
では、Sさんへの3つのアドバイスを紹介します。
看護師の責任の重さを実感できるのは素晴らしい事
まず、看護師の責任が重いと実感出来ている事は素晴らしいです。
なぜ責任が重いと思うのか、それは自分がやっている行為が患者さんの命に直接繋がると感じているからです。
過度に怖がる必要はありませんが、常に人の命に関わっているという緊張感は持つべきです。
何も考えずに仕事をしていたら本当に危険ですからね。
そのため「責任が重い」と悩むのは悪い事ではないのです。
しっかり責任の重さを感じているからこそ、看護師として看護ができるのです。
看護師は専門職である自覚を持つ
看護師の仕事は誰にでも出来るワケではありません。
だからこそ、「命に関わる事ができる」「その責任を背負う事を認められている」という事でもあるのです。
責任が重いのは悪い事だけではない
責任が重い事は、全て悪いワケではありません。
まだまだ1年目は出来ない事も上手くいかない事も多いので、仕事に対する自信も無いと思います。
それでも日々の業務の中で達成感ややりがいはありませんか?
術後元気になって退院した患者さんや、しばらく絶食で点滴管理だった患者さんに食事が始まって喜んでいる顔が見れた時など。
人の命に関わる仕事なので、他に仕事よりも責任は大きく感じるかもしれませんが、その分やりがいや達成感も大きいです。
看護師を続けるために「責任の重さ」との上手な向き合い方
責任の重さが軽くなるワケではありませんが、上手く向き合っていく方法はあります。
看護師を続けるために、責任の重さとの向き合い方を紹介します。
完璧を目指し過ぎない
仕事に対する責任感や緊張感は必要ですが、何でも失敗してはいけないと完璧を求めすぎるとそのプレッシャーで自分がつぶれてしまいます。
これはミスしても良いと言っているワケではなく、考え方の問題です。
責任感の強い人ほど、完璧を目指し過ぎてしまいます。
誰でもミスはしてしまう恐れがあると受け止めて、失敗への恐怖よりも失敗をしないようにする対策を考えてみましょう。
失敗を恐れるよりも対策を考える
誰でも失敗やミスはするもの。
だからこそ、ミスしないように対策を考えましょう。
例えば
慌てているといっぱいいっぱいになってしまう
など
自分がミスしやすい状況や弱みは何ですか?
自分の弱みと対峙して、ミスに繋がらないように対策を考えてみましょう。
正しい知識と技術を身に付ける
看護師1年目はまだまだ自信もついていない時期です。
でも受け持ち患者は増えるし、新しい処置や看護をどんどん覚えていかないといけません。
まだ知識も経験も浅いからこそ、自分に任される仕事の責任を大きく感じてしまいます。
知識不足による不安は勉強する事で軽減できますし、正しい知識と技術は自信にも繋がります。
新人看護師さんに向けた勉強法のアドバイスはこちらの記事を参考にして下さいね。
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勉強した知識と現場での出来事がつながった時や、患者さんが元気になっていく過程に携われた時は、大きなやりがいが感じられます。
人に頼る
責任感の強い人ほど周りに頼る事ができないように感じます。
自分が責任を持って全てやらなければ…と1人で抱えて押しつぶされそうになっていませんか?
受け持ち患者のイベントが終わらない、予定が被ってしまった、そんな時ちゃんとヘルプが出せていますか?
1年目だから頼みにくいと考えてしまうかもしれませんが、自分で全てやらないといけないという責任を強く感じすぎるとストレスに繋がります。
1人で何でも抱えこまず、周りに相談するスキルも身につけましょう。
先輩達とのコミュニケーションや人間関係を良くするコツについてまとめています。
ぜひ参考にしてみて下さいね。
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まとめ
看護師は常に人の命に関わっています。
そのため、仕事に対する責任が大きく感じられるでしょう。
でもその分やりがいも大きい仕事です。
責任の重さを実感できる人だからこそ、看護の仕事ができるのです。
責任の重さと上手に向き合っていけると良いですね。
もし、それでも今「仕事が辛い…」と悩んでいる人はこちらの記事も参考にしてみて下さいね。
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