看護学校に入学後、避けて通れないのが「看護実習」です。
「患者さんとコミュニケーションはちゃんと取れるだろうか…」
「指導者さんは怖いのかな…」
など、初めて看護実習に行く前は不安と緊張な気持ちでいっぱいですよね。
私も同じ気持ちで看護実習に臨みました。
初めての実習って、
すんごーく緊張するよね😣私もどんなに事前準備をしようと
不安は消えなくて、
ドキドキしながら実習行きました!実際に患者さんに看護して、
まるで看護師になったようで嬉しくて、
看護師になった今でも
忘れられない実習です😊— もちゆきナース (@yuki140041) January 7, 2019
初めての実習が忘れられない実習になっている人もいますね。
看護実習は看護学校を卒業するまで、何度も経験することになります。
基礎実習から始まり、成人、母性、精神などの各論実習がたくさんあります。
数々の実習経験を経て、看護実習は実習が始まる前の「準備」がめちゃくちゃ大切だと実感しました。
患者さんと指導者との慣れないコミュニケーションや記録物の多さで、実習中は本当に疲れます。
そのため、事前にできることは準備してから実習に臨むようにしていました。
私が実習前にやっていたことはこの3つ
- ノートを作ること
- 実習へ行く病棟の事前学習・受け持ち患者の疾患の勉強
- 基礎看護技術(バイタルサインやベッドメイキング)の見直し
これらを事前にやっておくことで実習がやりやすくなりました。
また初めての看護実習の不安が軽減できるように、私が大事だと感じている実習に向けた心構えも5つ紹介します。
【看護学生】看護実習前の準備が大切!やっておくと良いこと
実習中に受け持ち患者さんの情報収集や指導者へ報告をしやすくするために、メモ帳に一工夫するのがオススメです。
また、実習前の余裕がある時に勉強や看護技術の復習もしておくと、頭に基礎知識が入っているので実習がやりやすくなりますよ。
私がどんな風にメモ帳を作ったり、復習をしていたのか具体的に説明しますね。
メモ帳を作る
私が実習前に作っていたメモ帳は2種類。
- 受け持ち患者さんの検査値を書き込むメモ帳(測り方も書いておく)
- 受け持ち患者さんの状態観察用のメモ帳
ただメモ帳に書いていくのではなく、あらかじめメモ帳に記入しやすい表を作っておきます。
このメモ帳を作るメリットは3つあります。
- 表になっているので患者さんの変化が分かりやすい
- 情報がまとまっているので報告がしやすい
- 基準値も書いておくことで、このページだけで異常かどうかすぐに分かる
実際に私が作っていたメモ帳はこんな感じです。
バイタルサインと患者さんの疾患に合わせた症状観察の項目は、報告の時にすごく役に立ちました。
大事な情報をただメモしていくだけだと、後でアセスメントを記録する時に
「メモがぐちゃぐちゃでよく分からない」
なんてことになってしまい、記録するのに余計時間がかかってしまいます。
しかしこのメモ帳のおかげで症状を観察する時、「あれを聞くのを忘れた」と何度も患者さんのところへ行く必要もなくなりました。
そして、観察項目はあとから書き足すこともできます。
また採血データを表にすることで、検査値の変化が分かりやすかったです。。
事前学習【受け持ち患者の疾患の勉強】
学校から実習に行く前に課題が出されると思いますが、受け持ち患者が確定していない場合でも、実習に行く病棟に入院している患者さんの主な疾患や解剖生理などはしっかり事前学習しておきましょう。
実習がスタートすると、どんどん記録物に追われます。
ゆっくり調べる時間も取りにくいです。
最初の基礎実習は記録物がまだ多くありませんが、各論実習になるとすぐにアセスメント→看護計画に沿って看護の実施と、看護展開が早くなります。
そのため疾患の勉強は大変でも、事前にしっかりやって頭に入れておくことで、患者さんのアセスメントや症状観察がしやすくなります。
基礎看護技術(バイタルサインやベッドメイキングなど)の復習
基礎看護技術も実習に行く前に復習しておきましょう。
- バイタルサインの測り方や基準
- ベッドメイキングの方法
- 清拭の手順(湯の温度や注意点も)
実際に患者さんのところに行くと緊張して手順が分からなくなったり、注意すべきところを見逃してしまうことがあります。
そのため事前に手順や留意点・注意点の復習とイメージトレーニングをしてから実習に臨みましょう。
初めて看護実習へ臨む時に大事な5つの心構え
実習は患者さんが受け持ちを承諾してくれて成り立ちます。
病気と闘って苦しかったり辛い中、看護学生の実習に協力してくれているんです。
だから、患者さんから不快に思わないよう当たり前のことは当たり前にやりましょうね。
実習に行く前に意識しておいてほしい心構えを5つ紹介します。
挨拶は基本中の基本
受け持ちの患者さんとコミュニケーションをとる基本はまず挨拶です。
朝患者さんの部屋へ行くときは笑顔で、気持ちの良い挨拶を心がけましょう。
また1日実習が終わった後はお礼や明日また伺うことも伝えましょう。
実習指導者への挨拶も大切。
1日の始まりと終わりはしっかり挨拶をしましょう。
報告をする時は、その前に一声かけておくと報告しやすくなります。
身だしなみや言葉使いに注意する
見た目の印象もとても大切。
髪型やメイク、ユニフォームのシワなど。
清潔感を第一に身だしなみには気を付けましょう。
特に、高齢の患者さんは学生の言葉使いをよく見ています。
仲良くなったからといってもタメ口は絶対NG。
言葉使いは普段から意識していきたいですね。
カルテよりも患者さんとのコミュニケーションを大切にする
実習メンバーの中には、患者さんのところよりもナースステーションのパソコンで看護記録や医師の記録を必死にメモしているメンバーもいました。
でもせっかく実習に来て、生の患者さんを受け持たせていただいているのでカルテの情報だけでなく、患者さんとしっかりコミュニケーションをとって情報収集をしてください。
実習前に受け持ち患者さんの主な疾患や年齢が分かると思いますので、カルテからどんな情報をとれば良いのかは、予め調べておきましょうね。
体調管理とストレス発散
看護実習は慣れない患者さん・指導者とのコミュニケーションで常に気を張っているので普段よりも疲れやすいです。
そして大量の記録物に追われて睡眠時間が短く疲労が蓄積されていきます。
そのため体調を崩しやすいです。
睡眠時間をなるべく確保できるように、実習中の隙間時間に記録をしたり、帰りの電車で何を書くか考えてメモしておくと帰宅後に記録する時間短縮になります。
なるべく夜の睡眠時間が悪補できるように工夫しましょう。
また、しっかりご飯を食べることや時には友人と愚痴を言ったりストレス発散も大事。
積極的に看護実習に挑もう
実習で受け持った患者さんの病態や、解剖生理などはとても頭に残りやすいです。
課題や記録物も多く大変ではありますが、看護実習は自分から積極的に患者さんとコミュニケーションをとったり、看護援助を実施してもらいたいと思います。
実習での経験や学びは、看護師国家試験の勉強にも、看護師になってからも活かされます。
積極的に実習に取り組んで、実習の楽しさを少しでも感じられたら良いですね。
まとめ 看護実習前の準備が大事
私が実習前にやっていた準備
- ノートを作ること
- 実習へ行く病棟の事前学習・受け持ち患者の疾患の勉強
- 基礎看護技術(バイタルサインやベッドメイキング)の見直し
そして、挨拶や実習に取り組む姿勢は積極的に。
患者さんとのコミュニケーションはどの実習においても大切です。
身だしなみや言葉使いには気を付けましょう。
実習が辛い・しんどくて悩んでいる人はこちらの記事で看護実習を乗り越える方法を紹介しています。
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