新しい配属先が決まり、いざ病棟勤務が始まると、身体的にも精神的にも毎日キツイですよね…!
そんな状態でも先輩看護師からは
「これは勉強してきた?」
「この根拠は?」
などと質問攻め!
疲れて帰って来ても、毎日復習や疾患、看護技術の勉強をしないと追いつかない毎日。
そんな中、ただ参考書を丸暗記していくような勉強法では、せっかく勉強した事が仕事に活かせていないという事に気が付きました。
実は、看護師になってからは学生のような、参考書を丸暗記する勉強法は効率が良くありません。
仕事終わりは時間も無いし、体力も気力も無いですよね。
そこで、効率良く勉強する為に、実際に私が実践して良かった勉強方法5つを紹介します。
こちらの記事も読まれています
-
新人看護師の「毎日辛い…」「辞めたい…」を乗り越える方法
日本看護協会による調査で、日本における看護師の離職率は、常勤看護師で10.9%、新卒看護師で7.6%という結果が出ました。 正規雇用看護職員、新卒看護職員の離職率の推移 ●2016 年度の正規雇用看護 ...
新人看護師時代に私が感じた勉強の悩み
「勉強しないといけない!!」と気持ちばかりが焦っていました。
実際に、どんな勉強の悩みを抱えていたのか紹介します。
忙しい毎日で、勉強する時間が無い
みんな何か勉強してるのかな…土日疲れすぎてほぼなにもしてない
— りー@新人看護師 (@shinjinnurse_) 2019年4月7日
勉強しないといけないと分かっているのに、仕事から帰って来るとすぐにベッドにダーイブ!
そのまま寝落ち…なんて日も少なくありませんでした。
最初の頃はそれくらい、毎日疲れ切っていました。
でも毎日「疲れてしまって勉強できませんでした。」では済まされません!
日勤業務を重ねるうちに受け持ちのなる患者の人数も増えていき、夜勤も始まるようになります。
自分で時間を作って勉強をしていかないと、いつまでたっても知識が深まりません。
疲れている中でも勉強する時間を作る工夫が必要でした。
どのように勉強したらいいのか分からない
看護学生の実習の時は1人で1人の患者さんしか受け持ちませんが、看護師になってからは病棟全体の患者さんを看護しなければいけません。
疾患、解剖整理、検査…一つ一つ参考書を丸暗記する時間もありませんし、ただ暗記しただけの知識は実際の仕事で活かせませんでした。
同じ疾患でも、対象患者の年齢や既往歴などがそれぞれ全く違っている為、丸暗記した教科書の知識だけでは不十分。
学生時代のように、テストで良い点数を取る為の勉強方法では意味が無い事を痛感しました。
どのように勉強したら仕事に活かせるのか…悩みました。
何から勉強を始めたらいいのか分からない
診療科の疾患?看護技術??日勤でやった事の復習???翌日の予習????
勉強しないといけない事が多すぎて、まず何からやったらいいのか迷いました。
何すればいいの?勉強?なんの勉強????
— 豆腐@新人Ns💉 (@108ns_yametai) 2019年4月7日
消化器内科の病棟に配属になったので、入院患者の疾患がかなり多かったです。
看護技術や検査も、学校の勉強だけでは全く足りません。
仕事で疲れて帰って来て、限られた時間の中で、何から勉強した方がいいのかが分かっていませんでした。
「とにかく勉強しないとヤバい!」と気持ちばかり焦っていました…。
新人看護師の勉強の悩みに対する解決策
勉強の悩みを解決する為の3つの方法を紹介します。
時間は自分で作り出す
国家試験の勉強の様に、何時間もひたすら勉強する必要はありません!
毎日少しずつでも勉強する時間を作るようにしてみましょう。
毎日平日にやるのは大変という時は、休みの日に集中してやるのも良いかと思いますが、私は毎日30分でも振り返りをする事をオススメします。
メモしたことをまとめたり、言われたこと、初めてやった処置を振り返るなど、その日の復習をする事で翌日の仕事がやりやすくなったからです。
普段は日々の振り返り、そして休日は集中して勉強する!とメリハリをつけるのも良いですね!
仕事後は体を休めるのも、大切なので無理し過ぎないようにして下さいね!
また自宅以外に病院の図書室やカフェで勉強するのもオススメです。
自宅は誘惑が沢山あり、疲労感と仕事が終わった安心感で、なかなか勉強に取り組めない事もありました。
そこで早く仕事が終わった時は気分転換に、カフェで勉強したり、図書室で勉強してから家に帰るようにしました。
このように勉強する時間や場所を工夫して、自分で時間を作っていきましょう!
先輩看護師に勉強の仕方を素直に聞く
病棟に来て数日で、病棟全体で多い疾患や治療なんてすぐには分かりませんよね。
手当たり次第勉強しても効率が悪いし、範囲も広いので困ります。
そこで、
「この疾患は病態と、治療方法と看護を勉強して来ればいいですか?」
「病棟で多い術式は何ですか?」
など、勉強するところの範囲や、病棟の特徴を素直に聞いてみましょう。
先輩看護師に聞くことで、効率が格段に上がります!
体験した事や疑問点を勉強する
学生の時の様に、疾患の解剖整理、病態、症状、治療…と1つ1つ勉強していっても実際の現場ではほとんど活かせませんでした。
そこで参考書を写すだけのダラダラとした勉強方法ではなく、実際に経験した事から調べていく方法にしました。
業務中に疑問に思った事や初めての治療、検査など経験した事を勉強しました。
自分が興味のある内容なので、勉強もよく進みます。
また業務中に疑問に思った事を、深く調べていくと根拠も考えられるようになりました。
私は仕事中に「何でだろう?」とか「どうしてこうするのだろう?」とか疑問に思った事はメモしておいて後日その根拠を調べました。
こうした疑問や関心のある事柄を1つ1つ解決して、自分の知識にしていく事で、今後の成長に繋がります。
自分で調べても分からない時は、プリセプターや先輩看護師に積極的に質問しましょう!
参考書だけでなく、診療記録や看護記録から学ぶ
実際に入院している患者さんは、年齢や既往歴などの様々な要因が重なり、その病気を発症しています。
その為、参考書だけではなく実際の診療記録や看護記録を見て学ぶ方法がとても良い勉強になります。
実際に起こった事例から、その治療や薬を使用した根拠や、どんな看護介入を実施したかを調べましょう。
病棟に入院している患者さんは同じような経過をたどる人も多いので、「この疾患でこのケースなら絶食で抗生剤治療かな!」と過去の治療や看護を元に、治療の根拠と筋道が考えられる様になります!
そして、アセスメントや根拠を理解する力も培われていきます。
私が実践した勉強方法
解決方法を活かして、私が実際にやって良かった勉強方法を5つ紹介します。
どこから勉強していったらいいのか先輩看護師に聞く
私は消化器内科病棟に配属になったので、食道から大腸までの消化器と膵臓・肝臓もあり、入院患者の疾患がかなり幅広かったです。
その為プリセプターに、
「○○の疾患の病態や治療法を勉強して来たらいいですか?」
「病棟で多い治療や看護は何ですか?」
と素直に質問しました。
プリセプターからは、
「輸血や抗がん剤を使用している患者が多いから、その看護について勉強して来てね。」
とアドバイスを受け、勉強がとてもやり易くなりました。
怖い先輩だと「自分で調べなさい!」と怒られてしまうかもしれません…
しかし中には「やる気があるな!」と見てくれる先輩看護師もいるはずです。
入職したばかりの頃は、勉強しないといけない事が多すぎて、気持ちばかり焦ってしまう時もありますよね。
このようにアドバイスがもらえると、重要な所がよく分かるし、勉強している事が無駄にならずしっかり仕事に活かされていくので、すごくオススメの勉強法です。
次の日受け持ちになる患者が分かっている時は予習する
私は次の日に何の予備知識もなく仕事に行き、初めての疾患や初めて見る治療を行っている患者さんの所へ行くのが怖かったので、仕事へ行く不安を軽減させる為に、出来る限りの予習をしました。
特に、明日受け持ちになる患者が初めての場合や輸血、抗がん剤などの予定がある場合です。
この時の予習は参考書を確認したり、ポイントを少しまとめる程度の時もあります
無理してガッツリやる必要はありません。
でも少し予備知識があると、全く分からない状態よりも心に余裕が出来て良かったです。
日勤終わりに先輩看護師から明日の受け持ちになる部屋やイベントを聞くようにしていました。
時間を決めて勉強する
身体を休めて、しっかり睡眠をとる事もとても大事です!
勉強する時間を決めて集中してやる方法がオススメです。
私の場合、平日は最低30分。長くても2時間以内と決めて勉強しました。
平日に出来ないところは休日にするようにして、無理し過ぎないように気を付けました。
休日はしっかりリフレッシュする事も大切ですよ!
同期と勉強会をする
同じ配属先の同期と勉強会をするのも良かったです。
「この間、○○先生の処置の介助に付いたんだけど、△△に気を付けた方が良いよ!」
と情報交換したり、勉強した事、病棟で経験したことを教え合うのも良いですね。
しかし!
話が楽しすぎて愚痴大会になる事もよくあるので、注意が必要です。笑
一人で追い込み過ぎず、仲間を巻き込みましょう!
自分用のノートを作る
ポケットに入るサイズでもいいですし、家で振り返れるようにノートのサイズでもいいです。
自分が勉強した成果が目に見えると勉強のやる気アップに繋がりました。
ただ綺麗に書く事を意識し過ぎて、まとめる事に時間を掛け過ぎないように注意して下さいね!
まとめ
学生時代の様に、教科書を丸暗記するような勉強法は必要ありません。
看護師になってからは、知識を詰め込むだけではなく、学んだ知識を現場で活かせるようにする事が大切です。
その為、常に根拠や疑問点を解決していくような勉強が必要になってくるのです。
勉強した内容がどんどん繋がっていく感覚を感じたり、実際に患者さんに活かす事が出来ると、ますます勉強が楽しくなってきますよ。
「勉強しなきゃいけない!」と追い込み過ぎずに、自分に合ったやり方を見つけて下さいね!
こちらも読まれています
-
嫌味や言い方がキツイ!悪口ばかりで怖い先輩看護師への対処方法
病棟に1人や2人、必ずいますよね。 嫌味を言う人、悪口を言う人、口が悪い人。 私も嫌な思いをたくさんしました。 嫌味を言われて、 「何でお前にそんな事、言われないといけないんだよー!」 って思ったり、 ...