私は新卒で入職した病院で5年間、消化器内科病棟に勤務していました。
入職時の配属希望先に選んだ病棟で希望が通り配属となったのですが、消化器内科病棟にはどんなイメージがありますか?
私が消化器内科に勤めていた時、よく言われていたことは
「急変がなくて良いよね~(循環器同期)」
「内科って外科より楽そう(外科同期)」

外科や循環器に比べると、急変もなくて忙しくないし、楽そうと思われていることがよくありました。
でも消化器内科には消化器内科にしかない、がん患者さんとの関わりや、難病患者さんへの看護、生活指導など、やりがいも多い病棟でした。
そこで、この記事では
- 消化器内科の特徴
- 消化器内科看護師のやりがい
- 私が1年目で消化器内科を選んだ理由
を書いています。
消化器内科に興味のある人やこれから配属先を決める新人看護師さんに向けて、私が実際に勤務した中で感じたことやリアルな経験を紹介します。
また、新人看護師が配属先を選ぶときに知っておいてほしいことをこちらの記事でまとめています。
新人看護師さんはこの記事も参考にしてみて下さいね。
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消化器内科病棟の特徴や魅力とは?
病棟の特徴は、この病棟の「魅力」でもあります。
もちろん良い面もあれば、大変な面も。
でもその両方ともが、消化器内科の特徴であり魅力です。
消化器内科は、幅広い疾患を扱うため、看護師にも多くの知識や技術のスキルが求められる診療科です。
そんな消化器内科について、実際に働いてきた中で感じた特徴を5つ紹介します。
消化器全ての疾患を看る
口から肛門までの消化器官全てなので、臓器も疾患も多いです。
看護師1年目の時、まずはしっかり解剖生理を勉強しました。
解剖生理が理解できていないと、疾患に対する観察や、患者さんに見られる症状の理解などができないからです。
特に消化器は臓器が多いうえに、それぞれ繋がっていて影響しあっていることが多いです。
難しいところでもありますが、実際に患者さんをみながら勉強していくと、点と点がつながっていき、理解できるようになっていきました。
勉強する疾患や治療は多いですが、様々な病態を内科的に治療していく経過はとても勉強になります。
がん患者に対する看護が多い
配属先の希望を伝える時は気付かなかったところなのですが、実際病棟に配属されて勤務を始めてみると、がんの患者さんがとても多いと感じました。
調べてみると「がん患者さんの60%は消化器系のがん」と言われているくらいなので、やはりほかの病棟に比べると多いですね。
このように消化器系はがんの発生が多い部位なので、がん患者さんと関わる機会がとても多いです。
消化器内科は外科ではないので、手術でがんを治療するのではなく化学療法や放射線療法などで治療していきます。
化学療法も胃がん、大腸がん、膵がん…それぞれの化学療法治療を理解する必要があります。
副作用に対する看護や、患者さんの精神的ケアも重要で大変なことですが、ものすごくやりがいを感じることができます。
終末期の患者さんと関わることが多い
がん患者さんが多い病棟なので、終末期の患者さんと関わる機会も多いです。
がんが見つかったときにはすでに外科的治療ができず、内科的治療をする患者さんも多いので、精神的なケアやコミュニケーションの難しさを感じることもたくさんありました。
また、まだ30代・40代の若い患者さんがターミナル期で入院していることもあり家族を含めたケアの大切さや大変さも感じました。
意外と血を見ることが多い
消化器内科は意外と血を見ることが多いです。

私は初めて大量の吐血を見た時「怖い」と思ってしまって、何もできず先輩のフォローをすることしかできませんでした。
でも、経験していくうちに吐血下血時の看護や、ドクターコールの緊急性も判断できるようになりました。
注意して患者さんの状態観察をしていても、いきなり大量吐血して急変!
という場面もあります。
よく内科は「急変時対応が学べない」と聞きましたが、内科でも急変時対応は学べます。
ただ、急変しないように患者さんのちょっとした変化などをアセスメントして、未然に防ぐこともすごく大切だと思います。

点滴が多い
消化器内科は消化管の疾患がメインのため、潰瘍や出血などの時は食止めです。
そのため点滴をしている患者さんがとても多いです。
他にも抗生剤の点滴や止血剤の点滴など。
全く点滴が無い人の方が珍しいくらいです。
特に夜勤はチームすべての点滴を管理しないといけないので、点滴の管理が大変でした。

高カロリー輸液や麻薬などに使用しているシリンジポンプも多いですね。
消化器内科病棟に勤めて感じたやりがい
がん患者さんとのコミュニケーションや、その家族との関わり方など大変なこともたくさんありますが、それ以上にやりがいが大きかった病棟でした。
実際に働いているときに感じられたやりがいを2つ紹介します。
がん看護や緩和ケアについての勉強とコミュニケーションの難しさ
がん患者さんと関わる機会がとても多い病棟なので、化学療法や放射線療法についての知識や看護がすごく勉強になります。
実際に関わっていく中でもっと知りたいと思うことも多く、セミナーにも参加したりして知識を深めていきました。
また、がんを受容できていない患者さんや、その家族の方たちと関わる時のコミュニケーションはすごく難しかったです。
私自身も「こんな時、何て言ってあげたら良いのだろうか…」と悩んだこともたくさんあります。
でも難しいコミュニケーションの中でも、患者さんとの関わりで嬉しかったこともあります。
難しかったりたくさん悩んだ分、すごく貴重な経験とやりがいを感じることができました。
目には見えない症状をアセスメントして考えること
消化器内科の症状は
- 腹痛
- 嘔気
- 倦怠感
- 腹満感
など目には見えないけど苦痛があるという訴えが多いです。
傷や検査した数値のように評価できるものではないので、難しい時もありますが患者さんの状態をみて自分なりにアセスメントして、考える力を身につけられたと思います。

私が看護師1年目で消化器内科ナースを選んだ理由
私は消化器内科を希望して、そのまま配属となりました。
私が消化器内科を希望した理由は3つあります。
- 外科病棟の雰囲気が自分には向いていないと思った
- がん看護の勉強をしたかった
- 緩和ケアに興味があった
がん看護の勉強や緩和ケアについては外科病棟でも学ぶことができると思いましたが、外科病棟へ実習に行ったときに、自分の性格が外科には向いていないと感じていました。
そこで私はがん患者さんが多い消化器内科を希望しました。
緊急入院や緊急内視鏡など、大変なこともありましたが勉強になることが多い毎日でした。
ぜひ、配属先を希望する時は自分が興味のある分野や学びたいことを考えて希望してほしいと思います。
まとめ 消化器内科でも経験はたくさん積める
「急変がなくて良いよね~(循環器同期)」
「内科って外科より楽そう(外科同期)」
と他病棟の同期からよく言われていましたが、内科でもたくさん経験を積むことができます。
私はその後外科病棟も経験したのですが、内科での経験がとても活かされました。
消化器内科病棟について、興味を持ってもらえたら嬉しいです。
相談や質問は「お悩み相談室」にコメントをお願いします。
「急性期で働いているけれど、自分には今の職場が合っていない」と悩んでいる新人看護師さんに向けた解決策をこちらの記事でまとめています。
もし、今の病棟が辛いと感じている人はこの記事も参考にしてみて下さいね。
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