「退職の意思を伝えたら、自分が辞めたら周りに迷惑がかかると言われ、引き留められている。」
「退職の話が進まない。」
私自身も退職をするとき、このようなことがありました。
辞めたいのに、辞めさせてもらえないのは本当に辛いです。
何度も面談を重ねるうちに精神的にもしんどくなります。
中には退職することを怒られたり、非難されたり、退職させないように強引な引き留めを行うところも少なくありません。
しかし、このままずるずると働いていても自分にとって良いことは1つもありませんし、退職することは悪い事ではありません。
この記事では、スムーズに退職することが難しい看護師でも、退職できる5つのステップを紹介します
円満退職するために大事なポイントはこちらの記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみて下さいね
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【経験談】師長に退職を受理されず退職が決まらない
新卒で約5年間勤めた病院を退職する際、初めて退職交渉を経験しました。
私が勤めていた病院では、退職の希望がある人は夏までに申告しないと年度末で退職ができない院内ルールがあったので、私が師長に退職を申し出たのは8月頃。
多少引き留めはされるだろうけど、退職する半年も前に申し出ているので、問題なく退職が受理されると思っていました。
ところが、師長と面談した時に言われたこと。
「退職?辞めてしまうのもったいないわ~」
「年度末以外の退職は認められない」
「有休1週間あげるわ。だからもう少し働いてくれないかしら?」
「残っているスタッフに迷惑がかかる」
こんなに早く申し出ているのに、全く聞いてもらえず。
退職時期も「年度末退職以外認められない」の一点張り。
そして「有休を使わせてあげる」の一言。
私は退職したいと伝えているのに。
結局師長との退職交渉3回と看護部長との面談。
何とか退職が受理されましたが、何度も行う退職面談でメンタルがボロボロになりました。
退職する権利は労働者にあるものなのに、スムーズに退職ができないのです。
このように、退職交渉が難航する職場は少なくありません。
なぜ退職交渉は難航するのか
実際に退職交渉をした中で、看護師がスムーズに退職できない理由は3つあると感じました。
医療現場は常に人手不足
退職が受理されない1番の理由は、人手不足。
スタッフが1人、2人でも辞めてしまうと、シフト勤務が回せなくなってしまうところも少なくありません。
医療現場は常に人手不足です。
管理者はなるべく辞めてもらいたくありません。
そのため、強引な引き留めや、情に訴えかけて退職を先延ばしにしようとしてきます。
委員会や係など年度途中で退職されると困る
私は年度の途中で退職したので「委員会や係など年度途中で退職されると困る」ということを師長に何度も言われました。
ただ、その時私が担っていたのはプリセプターや主要な委員会の委員ではありません。
そんな私でもそれを理由に、年度途中の退職を引き留められたので委員会や係をしている人はますます退職が難航してしまうでしょう。
師長の保身
以前同僚から聞いたのが「退職者が多いと師長自身の評価が下がるから、退職者は出したくないんだよ」という話です。
自分の病棟で退職者が出てしまうと、自分自身の評価が下がってしまうため退職を食い止めようとしているとのことでした。
このような師長の保身は、私が経験した職場ではどこもあったので少なくないことだと思います。
退職者が多いのは、その職場環境を作っている師長の責任ということでしょう。
そのため、看護部長と面談までいかず師長の所で足止めを食らうことがあります。
退職できない看護師が退職するために大事な5つのステップ
退職交渉が難航し、面談を繰り返し経験から「退職するため大事な5つのステップ」を紹介していきます。
固い退職の意思を持つ
退職を申し出ると
「今辞めるのはもったいない」
「この病棟には、あなたが必要なのよ」
など情に訴えてくるパターンがあります。
また、私のように
「今任されている仕事はどうするの」
「あなたが辞めるとみんなに迷惑がかかる」
などと言われ、怒られたり、怖くてこれ以上何も言えなくなるというパターンもあります。
どちらの場合も大事なのは「退職するという固い意志」です。
何を言われても動じない固い意志を持って、退職交渉に臨みましょう。
そのためにもなぜ退職するのか、退職理由を明確にしておくことも重要ですね。
院内規則を事前に確認しておく
なるべく円満に退職するためにも、退職に関する院内の規則はしっかり確認しておきましょう。
私がいた職場のように、退職の意思を伝えてから退職するまでに数ヶ月かかる場合もあります。
転職される方は次の職場で働き始める時期も考える必要があります。
いつ退職を申し出れば希望する時期に辞めることができるのか、スケジュールを把握する上でも必ず確認しましょう。
退職の意思は師長にのみ伝える
退職の意思を伝えるときは、師長あるいは上司にのみ伝えましょう。
きちんと師長に報告する前に、同僚たちから伝わってしまってトラブルになるのを避けるためです。
看護部長へ直接退職の許可をもらいに行く
基本的には師長から退職の許可をもらってから、看護部長に許可をもらうのが正しい順番です。
しかし、師長と退職の面談をしていても話が進まない、進展がない時は、看護部長に直接退職の許可をもらいに行くという方法もあります。
ただ勝手に、看護部長に退職の話をしてしまうと師長はいい気がしないでしょう。
今まで築いてきた信頼関係が崩れてしまう可能性があり、円満に退職することが難しくなります。
そのため、まず師長に退職の許可をもらうべきだと思います。
看護部長への直談判は切り札にしておきましょう。
退職を申し出た証拠を持っておく
退職を申し出ているのに一向に退職が受理されない、話が伸展しないなど退職交渉が難航している場合は、退職を申し出た証拠として「退職願」を提出しましょう。
いつ退職を申し出たのか、言った言わないの水掛け論にならないために、退職の意思表示として形に残る「退職願」は有効です。
また、面談した日や面談で話した内容も日付と時間を書いて記録に残しておくのも良いと思います。
本気で退職したい人は退職代行サービスを利用して即日退職
本来退職ができないのは法律上でもありえないことなのですが、看護師業界の中では辞めさせてもらえない、引き留めにあっていて退職交渉が進まないなどはよくある話です。
実際、私も何度も退職することを怒られたり、咎められたりしました。
その言葉を聞いているうちにメンタルもかなりやられてしまいました。
退職の意思を何度も伝えているのに、退職が受理されずズルズルと引き延ばされている人や、退職することを咎められ精神的に辛い状況にいる人は「退職代行サービス」を利用する方法があります。
退職代行サービスは、本人に代わって退職の処理をしてくれるサービスのことです。
退職代行サービスを利用することで、今まで強い引き留めに合っていた方もスムーズな退職が可能になります。
中には「お世話になった職場なのに退職代行サービスを使うなんて非常識」と感じる人もいると思います。
しかし、退職の意向をしっかり聞いてくれて、退職の時期を話し合い退職ができれば何も問題はなかったのです。
退職代行を検討しているくらい、今追い込まれているということ。
職場に少なからず迷惑がかかると思いますが、それは100%あなたの責任ではありません。
自分のことを最優先して考えてあげてくださいね。
また、看護師の転職サイトの担当さんも退職交渉についてのアドバイスをしてくれます!
できるだけスムーズで円満な退職ができるように、一人で悩まず経験豊富なエージェントさんに相談するのも1つの方法ですよ。
私が利用して良かった転職サイト様はこちらの記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
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まとめ:退職できない看護師でも諦めずに退職交渉しよう
- 固い退職の意思を持つ
- 院内規則を事前に確認しておく
- 退職の意思は師長にのみ伝える
- 看護部長へ直接退職の許可をもらいに行く
- 退職を申し出た証拠を持っておく
いつまでも退職できずズルズルと痛くない職場にいるのは時間がもったいないです。
退職を決意したら、ブレることなくスッキリと退職しましょう。
そして、自分が働きたいと思う次の職場へ、一歩を踏み出せますように
私が、理想の転職先を見つけることができたのは転職活動を人ではなく、複数の転職サイトのエージェントさんと一緒にできたからです。
私がお世話になった転職サイト様はこちらの記事でまとめているので参考にしてくださいね。
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